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赤ちゃんに泣かれても抱っこがしたい!の話

福岡に来て10日目のこと。そうちゃんは人見知りでいまだに抱っこさせてくれない。ほとんど毎日会っているというのに。わたしたちは焦り始めていた。

その2週間後、友人旦那にとって数ヶ月ぶりの一大イベント「父・一日自由時間」が待っていて、その日は友人とわたしでお世話をすることになっていた。それまでに、わたしとある程度遊んでくれないと、友達一人ですべてやらないといけない……このまま人見知りされてはやばい。

その日から、そうちゃんと意図的に距離を詰めることにした。

これまでは泣かれると胸が苦しくなるので、周囲をうろついて遊ぶにとどまっていたところを、泣かれてもスキンシップをする方向に変えた。後ろからも正面からも横からも触る。落っこちそうなぷにぷにほっぺを触る。

まずはお母さんが抱っこして、歌ったり縦揺れさせたりして、テンションが上がってきたところをすかさず抱っこチェンジするなど、だまくらかしたりもした。気づかれると泣いてしまうのだけど、泣いたまま少し抱く…で、母に返す、の繰り返し。

そんなことを続けて2日間ぐらい経ったころ、椅子に座っていたわたしに「だっこして〜」と向こうからやってきた。

歓喜

えっまじ?わたしなんかで良いんですか……?? 突然訪れたハッピーイベントに面食らうわたし。

そのとき「好きな男を突如落とすことができた、片想い女の気分」とはこんな感じなんだろうか。多少強引にでも、遠慮せずアプローチすればこんなにハッピーな気持ちが手に入ることがあるのか。とか考えていたと思う。つぎにそういう恋をする機会があれば、ぜひそうしてみよう。

無事にだっこをクリアしたので、ほっとするわれわれ。赤ちゃんには多少(あくまで多少)泣かれてもスキンシップを取ると仲良くなれるかもしれない、と思った。

保育園児と動物園に行く話

福岡で育児体験をして9日目のこと。その日は赤ちゃんではなく、2歳児&4歳児と一緒に動物園に行くことにした。高校からの友達が福岡に住んでもう数年、子どもがすっかり大きくなっている。長男が赤ちゃんの時に見たきりなので、彼らからすると誰だこいつ?って感じだろう。

福岡市動物園は植物園と隣り合っていて、中学生までは入場無料。大人600円。激安。ありがたい施設。年パスは3度行けば元がとれるらしい。神。神施設なのでやはり大人気だけど、人が多くても割と広々。最近、ペンギンコーナーがオープンしたようで、入口からペンギン推し。

動物園に着いたら、ようやく顔を正面から見て「はじめまして!」と子どもたちにあいさつをする。男の子2人とも、ちょっと照れながらあいさつしてくれた。かわいい。下の子は照れると、指をくわえて下あごを左右に揺らす癖がある。

かわいいかわいい、だけど、かわいいだけだったのはここまでだった。隣り合ってる植物園から入ることになったんだけど、そこではシートやらベンチやらでお弁当を食べてる人がいる。それを見て弟、「お弁当食べたい!」。もう?笑 お兄ちゃんに聞いてみると「あんまりお腹すいてないなあ〜…(遊びたい)」。こういう時どうしたらいいのよ…どっちかを待たせることになるよね。そうなるとお兄ちゃんに我慢してもらうことが増えると相場が決まってる。わたしも長女なので身に覚えがある。心苦しい。

終始こんな感じで、ペンギン見たい兄とショップを覗きたい弟、ずんずん進みたい兄と鳩を追いかけたい弟。同じものに興味を持てば「自分がやりたい!」と小競り合いになる。その合間あいまに、トイレする?と確認したり、水飲みたい、疲れた抱っこして、が挟まる。

これは……とっても……大変だ…!1人ではとてもむり!!!と思った。大人が2人いるから、それぞれに対応できるけど、いっぺんに2人の相手をしたら頭が痛くなりそう。それでも、根底に流れる「かわいい、優しくしたい」という気持ちが根性につながってる感じ。体力ゲージ0に近づいても、気力で抱っこして気力で色々気遣っている。f:id:autocider:20220302110848j:image

子どもは知ってることを教えたがる、と聞いたことがあるので、お兄ちゃんに動物園を案内してもらった。めっちゃ色々教えてくれた。動物の名前から生態から、祖先にあたる恐竜の名前まで教えてくれた。すごい。。「図鑑いっぱい持ってるんだ!」と言っていた。子どもを生んだら図鑑を買おうと思った。

写真のクジャクは、求愛中。すごかった。春先にしか見られないらしい。これもお兄ちゃんが教えてくれた。超ラッキーじゃん、と思った。

名もなき育児に名前をつけたら楽かなあ?という話

育児体験も2週間目。経験したことが増えてきた。「母は生まれながらにして母になるのではない。修練によって母になるのだ」(名言風にしてみました)

 

この2週間でできるようになったことがたくさんある。

 

・ミルク作り(1すり切りに対して40ミリのお湯)(振る時は縦じゃなくて横気味)

・おむつ替え(テープタイプ、パンツタイプ)

・抱っこ

・着替え(袖を通すときには、反対側から手を入れて指が引っかからないように)

・食事与え(半分ぐらい)

・離乳食作り(だしと、とろみの元を混ぜる。とろみの元ってなに?謎の粉)

 

どう?簡単そうだと思う? 否!!

なんでも「適量」「適当」ってのが難しい。この「適」は、ググればわかるかもしれないけれど、成長速度や家庭環境によって何となく変化していくはずなので、暗黙知と言ってもおおげさではない。かといって、本当に何も考えない適当でいいわけではなく、やっぱり「適量」は適量だし「適当」は適当。赤ちゃんが危険にさらされたり、不快になっては意味がない。

名もなき家事が数多あるように、育児にも明文化されてない「適量適当」がある。どうしても、参加時間が少ない親がそのルールから置いていかれると見た。(明文化されてる家もある。友達の家はハッキリ教えてくれるので本当にありがたい)

片方の親が「ミルク作る?どのぐらい作ればいい?」「お湯でいいの?」「赤ちゃんうんこしたよ(オムツ替えないの?)」とか言う、テンプレパターンの場合、悪気は無いのに死ぬほどムカつくよね。それって

「わたしだってゼロから始めたのに、お前は調べもせずに聞くのかい??」

という感じなのではないだろうか。わたしならそうなる。

 

逆に、ルールから置いていかれた親の立場を思う。わたしだって、いつまで経っても(たった2週間だけど)、本当に戦力になっているかも分からず、ただ手伝いたいという気持ちだけはある。だけど暗黙知があるので下手な動きをすることもはばかられ、困ったな〜となっている。この状態に名前をつけたい。

名もなき家事に名前をつけたら、なんとなくお互いの負担度合いが理解できるように、この状態に名前をつけたら、なにかがハッキリするのではないか?

あ、断っておくと贖罪的な意味ではない。相手の育児レベルを推し量るモノサシがあれば便利って話、

そしたら、「ああ、あなたは育児レベル3なのね?ならここまでかしらね。こういう指示をしましょう…」となれば、辛さも少し減るのでは?という、

すべて独身女の妄想の話です。

子守りの依頼は肩身が狭そう、という話

土曜日は動物園、日曜日は公園と、やんちゃボーイズと一緒に過ごす。2歳&5歳ともなると昨日遊んだおばさんのことは覚えている様子で、人見知りせず。ややうれしい(にっこり)。

公園に向かう道中で、彼らの親である友だちが「今日は久しぶりに自転車持ってきたんだ〜!テントも持ってきたらよかったねって話してたんだよね」テントはまだ外で使ったことがないらしい。昨日、家の中で使ってるテントを見た。中には入れてもらえなかったけど。そうだね、テントも持ってきたらよかったね!かわゆ!

会話ができるってすごいなあ…と思ったのも束の間、人見知り時間が短縮されたからか、遊びスイッチへのシフトが早い。ちょっと待ってくれ、まだ駐車場だよ、自転車(厳密にはペダルがついてないアレ)危ないよ。広場まで待ってよ。てか2人バラバラに動くじゃん。

あ!そうか、なぜ今日「久しぶりに自転車」なのか?が明らかになる。大人が1人多いから目が届くんだね!了解。

動物園での立ち振る舞いから、子守りスキルをある程度信用してもらったらしい。それで自転車(アレなんていうんだろ)が解禁なのね。ちょっとうれしい。役に立てそうでよかった。

なんやかんやで(えぐいほど省略)、数時間の公園遊びが終わった。正直めっちゃつかれた。メンタルよりHPなんだけど、風が強くて寒いのもあったし、自転車(だからアレ)を追いかけたり追われたり、移動に持ち運んだりして走ったしちょっと重いし。箸より重いもの持ったことないのに。鬼ごっこの後にかくれんぼをリクエストされたけど寒いし疲れたので断った。こういうの断るの心苦しいね…でも無理。

子どもたちを見てるのは大変だけど嫌ではない。けど、友達は「本当にごめんね〜…」と何度も謝っていた。そんなに謝らなくてもいいのにと思った。だれかに預けるのとか、見てもらうのって心苦しいのだろうか?よく聞くよねそういう話。忙しい職場で、妊婦さんが肩身狭そうにしてる感じを思い出した。

たしかに、逆の立場だったらどこまでお世話になったらいいのか分からないかも。善意だとしても、甘えていいラインってどこよ。だとしたら保育園ってどんな神施設なの…とも思う。答えはたぶん出ないだろうから、放っておくことにする。わたしの時は、その人に直接聞くことにしよう。できるかな笑

ちなみに疲れたけど嫌ではなかったので、わたしはまあまあ寛容なのかもしれない。命に関わりそうなミスは避けたいので、あまりにも重責のあるお世話はしたくないかな。とは思った。

ちなみにアレは、純正の何とかってブランドは超高くて、ノーブランドを買うと3000円?とかで買えるらしい。全然覚えてなくて笑うww

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ストライダー」ですって。「自転車 子ども ペダルなし」って検索しました。サジェスト出たからわたしだけじゃないね笑笑

アツアツミルクを噴射させた話

育児体験も一週間が過ぎようとしている。ほとんど毎日おじゃましているのだけど、友人夫婦は大丈夫なんだろうか?笑 それはそうと、そうちゃん(赤ちゃん)はまだ人見知りしていて、抱っこされてくれない。いいの、気長に待つもん。

おむつを1度替えて、お着替えを2度手伝って。まるで育児を手伝っているとは言いがたいけど、独身の立場からするととても勉強になる。この間はミルクを作ることになった。

粉ミルクの缶のフタは、一部だけパカリと開くようになってて、スプーンですくってフタの下の鉄板みたいなところですり切る。これで「すり切り一杯」が取れるというわけなのね。なるほど。そんなの知らないからはじめはフタを全部開けた。

粉ミルクの量に応じてお湯を注ぐ。粉を溶かすために振る。なにも考えてなかったのか縦に振ったらしく、勢いよくミルクが噴射されてしまった。え?なんでなんで??と慌ててる間もなぜか手を止められずに、飛び散り続けるアツアツなミルク…笑 古い公園のバグった水飲み場ぐらい勢いある。「あるある、わたしもやった笑笑」友達が笑ってくれてよかった涙。ごめんねキッチン汚れた…。

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ていうか、こんなに勢いあって赤ちゃん飲めるん?と思ったけど、気圧の問題で熱々だから噴射されるんであって冷めれば問題ないらしい。たしかにそうか。

そんなこんなで、無事に冷ましておミルクを飲んでいただく。飛び散ったミルクはすぐに拭いた。しかし、これ1人で育児してたら拭くのも後回しじゃん。ちょっとなえた。

はじめて作ったミルクは溶け残りがあった。噴射させた割には振れてないじゃん!!「あるあるわたしもやるよ笑笑」って友達は笑ってくれた。フォローありがたや。ごめんねそうちゃん。薄ミルク飲ませてしまった。

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九州男児に胃袋をつかまれた話

福岡に来て一週間、まだ3回しか外食していない。うち1回はお弁当。というのも、友達宅で食べるご飯がおいしすぎて外に行こうとあんまり思わないから。

朝は持参したミキサーでりんごにんじんジュースを作るか、なにも食べないか。食べなくても午前中はいける。

昼前には友達の家に行って、仕事しながら、時間になったらご飯を食べる。

「時間になったら(人が作った)ご飯を食べる」んだよ? 冷凍ご飯をチンしたり味噌汁作ったりしなくても、仕事してて時間になるとご飯が出てくるんだよ…??神すぎる!!!!

料理担当は友達の旦那さん。旦那さんは料理上手で、出てくるご飯がなんでも美味しい。食材にお金をかけているわけではないらしいので、普通に技術的に上手なんだと思う。

あと、会話しながら食べるご飯美味しすぎん? 在宅勤務が始まって2年間、お昼を誰かと食べるなんて皆無だったのでしみるんだぜ。。わたしは外食しまくりだったんだけど、ご飯というよりおしゃべりをしに外に行っていたのだと思う。

なんだかんだ人の手料理が1番美味しいよね。もはや料理めんどすぎて、なにか食材が細かくきざまれてるだけでも、その手間を思って感謝するのだから、手料理なんて神だよね。料理上手な人と結婚したいと思った。これは男も女も変わらないんだな。

赤ちゃんの泣き方が「絶望したぁーー!」って感じで笑ってしまう話

独身女が育児体験をする話、7日目。

赤ちゃんに慣れてきた。赤ちゃんも慣れてきた感じ。

でもやっぱり、抱っこするのは少し緊張する。泣かれてしまうのが怖いから笑

泣き始めると、パパかママがあやさないと止まらないし、なんだか逆に手間を増やしてしまった気がしてごめん…と思ってしまう。

赤ちゃんが泣くのには理由があるのかな?

怖いとか、抱かれ心地がいつもと違う!とか、お腹空いたとか眠いとか。

時たま、一人でハイハイしてるときに突然泣くことがあるんだけどあれはなんでだろう? 何かを思い出したのかな。ふと気がつくのかな。「いや何で誰もぼくのこと見てないんだよ!!」的な?見てても泣くけどなあ。

ハイハイしてて下を向いてわーっと泣いてる時って「orz」の姿勢になっててウケる。絶望したぁぁぁーーー!!!わぁーーーん!!って感じに見えて笑ってしまう。

子供のころ、わたしが泣いてるのを見て大人がめっちゃ笑うのにブチ切れてた記憶がある。こっちは泣いてるのになんなん?!バカしやがって!ぐらいな気持ちだったような。あんまりそうされるから、何を言っても笑われて終わるんだろうなと思って信頼できなくなってた気もする。考えすぎな子どもだ。

まあそんなこんなで、今は赤ちゃん見て笑う側の大人になってしまっている。ごめんねそうちゃん。orzで涙とよだれが床に滴ってるの、笑っちゃうのよ。絶望感がすごく見えるのよ。気をつけるよ…。

赤ちゃんのいる家庭のテンションに、自分が染まっていく話

福岡に来ている。気温は東京と変わらず10℃以上を超えない。寒い。

育休中の友人宅にお邪魔して、「赤ちゃんのいる暮らし」を経験させてもらうことになっている。

スケジュールとしては、夜はホテルで寝泊まりをして、朝、30分ぐらいかけて彼女たちの家に行く。日中は、家の中で私は仕事を、彼女たちは育児をして過ごす。昼ごはんと夕ごはんを一緒に食べて、夜になったらホテルに帰る。そうやって今日は4日目の朝。今日は雨。変わらず寒い。

東京から福岡にやってきた初日、やっほ〜久しぶり〜的な感じで友人宅に到着。どもども、と家にあがりこんだら「いらっしゃ〜い!そーちゃんよかったね〜!(わたし)が来てくれたよ〜〜♪♪」

おお……え?そんな感じだっけ?いや、おけおけ、分からんけど様子を見よう。20年来の親友の、見たことないテンションに困惑している。

だけど、困惑も自然と慣れに変わる。

赤ちゃんにご飯を食べさせる時も、おむつを替える時にギャン泣きしていてあやす時も、「よくできたね〜!!えらいね〜!!」「おいしいね〜!!!」「ブーン(高く持ち上げている)♪(歌う)」向き合っている間は、ずっとこのテンションなのだ。

声の高さも上がる。何オクターブあがってるんだろう?よそ行きの電話の声どころではない。

だけど、わたし自身がそんなふうになれるとは思えない。気恥ずかしい。「ブーン♪♪♪」って言えるかな……

そんなこんなで2日目も終わりごろ、夕方になってそろそろ帰るねという直前に、今まで人見知りで近寄ってくれなかったそーちゃんが、初めて身体的接触をしてくれた(キックで)。お母さんに抱っこされながら、連続キックをかましてくれる。そのリズムが楽しかったのか、キャキャと笑ってくれる。

(キック)「キャキャ!」

(キック)「キャキャ!」

「キ〜〜〜〜ック!!ドゥゥゥーーーーン!」「キャキャ!」

いや染まった。普通に言える。ぜんぜん言える。キーーーック♪♪♪ の後に効果音まで入れられる。ドゥぅ〜んとか言える。「赤ちゃんに向き合う大人の謎のハイテンション」そのもので、冷静になると笑えるのだけど、赤ちゃんを目の前にしては冷静ではいられないので、全然ドゥぅぅぅ〜ん♪♪♪なのだ。

かわいい。あんなに楽しそうに笑ってくれるの?ありがとうと思った。大人の世界に生きてると、どした?ってなるテンションだけど、一度馴染めば、むしろこっちの方が居心地のいいような気もする。要らぬ心配だった、無事に子どものテンションに染まれます。

福岡に1ヶ月住まう日々の始まり

2020年、コロナウイルスの感染が拡大したのを経緯に、春先から、完全在宅勤務になった。

ありがたいことに、それから1度、2度かな?しか出社していない。

それで回っているのだからありがたい。

 

一人で家にいても楽しいし、彼氏も近所に住んでるし、特段困ることはないけど

旅とか飲みとかとは縁遠くなってきた。そんな時に声をかけてくれたのが

福岡に住む親友夫婦だ。ということで、一度行くならどうせと思って、

1ヶ月ぐらい滞在することにした。会社には言っていない。

 

PCとネットがあれば仕事ができる環境なので、昼間は親友宅で仕事をし、

夜はホテルに帰り、朝また家にいく。これが毎日なのかどうかは未定だけど、

到着して3日目、基本的にはこのスタイルで行くんだと思う。

 

明日は、初めての週末なので公園に散歩に行く。焼き芋とか売ってるかな。